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#30

住まいを快適に!梅雨に備える万全対策

こんにちは、Good life magazineです。

そろそろ本格的な梅雨がやってきます。
じめじめした梅雨の時期こそカラッと心地よく過ごしたいものですね。
そこで今回は、『梅雨に備える万全対策』のご紹介です。

カビ・ダニ・結露の予防策のポイント

カビ

■発生条件
温度(20~30℃)、湿度(75%以上)、栄養分という3つの条件が整うと増殖します。
特に水に濡れやすく汚れやすいところや、空気がよどみ、比較的低温になり湿りやすいところは要注意です。

■予防策
室内の換気をよくし、窓をできるだけ開けて、換気扇があれば回して空気をよどませないこと。
エアコンの除湿を利用したり、押入れやクローゼットに除湿剤を使用するのも効果的。
エタノールなどのアルコールをスプレーするとカビの発生予防に。

それでも、もしカビが発生したら…
◎塩素系カビ取り剤:カビの胞子を殺菌し、さらに漂白してカビを除去する効果があります。塗ってからしばらく放置することがポイント。殺菌漂白してカビをとるので、こすると逆効果です。
◎乳酸系カビ取り剤:除菌と抗菌効果があるうえ、無臭で弱酸性なので手についても安心です。塗ってしばらく放置したあと、こすってカビをとります。

ダニ

■発生条件
温度(20~30℃)、湿度(60~80%)、ダニのエサ(ホコリ・フケ・食べ物のカス、カビ)という条件が重なると、ダニが発生、繁殖します。

■予防策
換気をよくして温度、湿度を下げ、掃除機をこまめにかけてチリやホコリをためないようにすることが基本です。
定期的に窓を開けるなどして、通風、除湿を心掛けて。
また汗を吸い込んだふとんを押入れに入れる場合も要注意。
扇風機の風を当てたり、除湿器を使うなどして通風・除湿を。
畳の天日干しや、畳やカーペットの下に防虫シートを敷くのも効果的です。

結露

■発生条件
空気は温度が高いほど水分を含む性質があります。
水分を多く含んだ空気が冷たい物質に触れて冷やされると、水分の一部が水滴になります。
これが結露です。結露になると湿度が上がるため、カビやダニの原因になります。

■予防策
梅雨時期は戸外よりも室内の湿度が高く、ちょっとした水蒸気の発生で結露しやすくなります。
クーラーの除湿や、温度が低く湿度が高い時は除湿器が有効です。
また、浴槽に水をためないなど、できるだけ室内に水蒸気が発生しないようにします。

湿気対策

梅雨の湿気対策をいくつかご紹介します。

湿気対策の基本は換気

高温多湿の日本では、梅雨時期にはどうしても室内に湿気がこもってしまいます。
雨の時は窓を閉め、晴れた日に十分換気をするのが基本ですが、湿気は「空気の動きにくい場所」にたまりやすいもの。
換気の際は家具や家電のうしろ、押入れ、クロゼットの中、部屋の隅などにたまった空気が動くよう風道をつくってやることが大切です。
風通しの悪い部屋なら換気扇を利用。カベから家具を離したり、クロゼットを開けてサラリとした空気ができるだけ家の隅々に行き渡るようにしてください。
ただし、長雨のすぐあとの晴天は、逆に湿気を含んだ空気が室内に流れ込むことになるので注意が必要です。

洗濯物の室内干しにもひと工夫

この時期は洗濯物を乾かすのもひと苦労。
実際多くのご家庭が室内干しをされているようですが、それによって室内の湿気率が10%も上昇するといわれています。
どうしても室内干しになる場合は少し強めに脱水をして、最初の2~3時間は雨でも外に干すようにすると、ずいぶん違います。
また、分量は限られますが浴室と換気扇を利用する手もあります。
浴室は部屋容積が小さく吸湿性の少ない床やカベに囲まれているので、思った以上に衣類を乾かすことができるものです。
衣類乾燥機があるから大丈夫という方も、乾燥の際に出る湿気は3~5割が室内に排出されるといわれますので、同時に換気扇を回すことをオススメします。

場所別の一般的な湿気対策

【押し入れ・クロゼット】
風が通りにくいので扇風機を使って空気を循環させるなどの工夫が必要です。
また古新聞を筒状に丸めて何本か入れておくと湿気を吸収してくれます。
すのこを敷いている場合も、すのこの下に新聞紙を敷きこまめに交換してください。

【シューズボックス】
濡れた靴をそのまま入れるのは厳禁。
時々、戸を開けて換気します。

【タンス】
湿気を含んだ空気は重く下にたまります。
頻繁に着るものを下段に、あまり着ないものを上段に入れるとタンスの中の湿気を防ぐことができます。

【窓まわり】
カーテンの裏側も湿気がたまりやすいので毎日、開閉して風を通します。

【家具・家電品】
カベとの間にできるだけすき間をつくっておきましょう。

【エアコン】
フィルターをまめに掃除するだけでなく、スイッチを切る前にしばらく送風運転に切り替えて内部の水分をとばします。

【お風呂】
換気で湿気を取るだけでなく、湯アカや石けんカスがカビの原因になるので、使ったあとは冷水シャワーでよく洗い流します。

徹底!室内干しのコツ

どうしても部屋の湿度を上げてしまう部屋干し。
上手な室内干しのコツをご紹介いたします。

ためずにこまめに洗濯を

室内は、洗濯物を干すスペースを充分に確保できません。
こまめに洗濯して干すことで、衣類と衣類の間に充分なゆとりができ、風がよく通り早く乾きます。
また、汚れは時間が経つにつれ、落ちにくくなります。
こまめに洗濯することで、汚れをすっかり落とすのと、雑菌が繁殖しにくくなり、洗濯物の匂いを減らせます。

脱水は普段より強めに

室内干しの場合は、野外干しの場合の脱水(薄手の衣類は1分弱、厚手の衣類は約3分)より、30秒から1分長く脱水をするとよいでしょう。
また、脱水が終わったらすぐに干しましょう。
水分をしっかり切ろうとして、これ以上長く脱水をかけると、生地の傷みや洗濯ジワのもとになるので要注意です。

より高いところで干しましょう

湿気は下へ下へとたまっていきます。
一戸建てなら、一階よりも二階で。
同じ部屋でも床に近いところよりも天井に近いところに干しましょう。
室内用の物干などを使う場合も、なるべく高い位置に吊るせるタイプがおすすめです。

浴室の利用

もともと湿気対策のある浴室。
その浴室に洗濯物を吊って、換気扇の運転を“強”運転させると除湿効果大。
脱衣所と廊下のドアは閉めておくことが大切です。

エアコンや扇風機を活用

室内干しのポイントは風通しをよくすること。
ドアや窓を2カ所開け、扇風機をまわしながら風の通り道を作るのがコツです。
さらに、エアコンのドライ運転や除湿器で除湿しながら、扇風機で衣類に直接風をあてると早く乾きます。

風が通りやすい干し方を

シャツやトレーナーは、厚みのあるプラスチックハンガーで。
または同じサイズの針金ハンガーを2本、少し間隔をあけて吊るし、前身頃と後身頃の間を風が通り抜けられるように干すとよいでしょう。
スラックス、スカートは、ピンチハンガーで筒状に。
シーツやバスタオルは、ピンチハンガーでじゃばら折りにして吊るし、空気にまんべんなく触れるようにしましょう。

いかがだったでしょうか?
カビ・ダニ・結露の発生条件を満たさないことが何より重要です。
適切な対策をおこない快適な住まいづくりを心がけましょう。

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