“ちょっと”たのしくなる
くらしのコツ
#24

カーペットあれこれ

こんにちは、Good life magazineです。

カーペットはすぐれた床材です。
木の温もりに癒されるフローリングの床も、冬は少し寒々と感じてカーペットを敷かれるという方が多いようです。
温かな肌触りの心地よさはもちろん、カーペットには断熱性があり、部屋の暖房効率を高めるので省エネ効果も期待できます。
そこで今回は、『カーペットの知識とお手入れ』のご紹介です。

素材別の特徴

一口にカーペットと言っても、実に様々な素材からつくられ、それぞれに違った特徴があります。
それぞれの特徴を知り、使う場所やライフスタイルにあわせてかしこく選びたいものです。

ウール

室内の湿度を調節する作用があります。
保温性が良く、弾力性に富み柔らかくて暖かい。
燃えにくいのも特徴です。
そして空気の浄化作用があります。

アクリル

保温性が良く、弾力性に富み柔らかくて暖かいなどウールと似た特性を持ちます。
耐薬品性があり防カビ、防虫にも優れます。

ポリプロピレン

酸・アルカリなど化学薬品に強く、防カビ、防虫に優れています。
さらに軽くて強いのも特徴です。

ナイロン

他の繊維に比べ非常に軽くて強く、耐薬品性があり防カビ、防虫に優れています。
繊維のへたり、擦り切れに強く長持ちします。

コーディネートのコツ

床面を広く占めて部屋の印象を左右するカーペットは、模様替えのときにも最初に検討しなければならないインテリアコーディネートの大切な要素です。

カーペットの選び方

色選びをする際は天井や壁、家具との色合いを合わせ、それより少し濃いトーンにすると安定感が得られてすっきりとまとまります。
また、北側の部屋なら明るめの色に、南側や西日の入る部屋なら淡い中間色に、という具合に光を計算に入れることも大切です。

ワンポイントアドバイス

色はローズやイエロー、ベージュなどの暖色系なら部屋を広く温かく感じさせ、ブルーやグリーン、グレーなど寒色系なら部屋を引き締め静かな雰囲気を感じさせることができます。

敷き方例

【wall to wall(敷き詰め)】
部屋いっぱいに敷き詰める方法。
部屋が広く使えるので家具のレイアウトも自由。
掃除がしやすいというメリットもあります。

【ピース敷き】
応接セットの下やドレッサーの前などに部分的に敷く方法。
アクセント的な使われ方が多く、一般的に「ラグ」と呼ばれます。

【センター敷き(中敷き)】
下地の床材が見えるよう壁から30センチ~50センチほど離して敷く方法で、床材とカーペットのコーディネート、質感の対比などが可能となります。

【重ね敷き】
敷き詰めたカーペットにラグを重ね置きする方法。
応接室など豪華な感じが演出しやすく、機能性プラスデザイン性の両方が実現できます。
※下敷きのパイルで上のラグが動くので、滑り止めシートなどで固定しましょう。

カーペットを長持ちさせる方法

カーペットを長持ちさせる方法をご紹介。

カーペットのメンテナンス

●ガムを取る
カーペットにガムがへばりついた時は、ビニール袋に氷を入れてガムの上に当てます。
ガムを冷やしてやればガムが固まり、簡単にはがす事ができます。

●焼け焦げを補修
こげた部分をハサミでカットします。
カットした部分を目立たなくするために、周辺の毛をカットした部分に寄せるようにして、ならします。
カットした部分が大きい場合、同色の毛糸を適当な長さに切り、木工用ボンドで貼り付けます。

●日焼け防止
南向きの部屋のカーペットは、日焼けで変色してしまいがちです。
少しでも変色を防止するためには、掃除をするとき、カーペットの毛先が窓の方向に向くように掃除機を掛けてやりましょう。

●シミを防止する
カーペットは、いつまでもきれいなままで使いたいものです。
そこで、新しく購入した場合、真新しいうちに、防水スプレーをしておくと、シミや食べこぼしなどの汚れからカーペットを守る事ができます。
防水効果が切れる前にさらに上塗りするのがこつです。

●隅が丸くなってきたら
隅が丸くなってきたらカーペットの隅が丸くめくれ上がり、どうしても戻らない時は、つまずいて怪我をする前に、カーペットの裏側にプラスチックの下敷きを適当な大きさに切って、木工用ボンドで貼り付け、戻しましょう。

●目を立てる
1枚のカーペットでも、出入り口付近や、よく上にのることの多い部分は、カーペットの目が倒れてしまいます。
そんな時は、洗濯用の柔軟剤を20倍くらいに薄めて、目の倒れた部分にスプレーし、ドライヤーを当てながら、ブラシで目を立てるようにといていくと効果的です。

カーペットのお手入れ

●まめな「掃除機かけ」が基本
カーペットをいつまでも美しく、衛生的に保つには、最低でも週に1~2回は掃除機をかけることが基本です。
できればナイロンのブラシ等で撫でるようにして毛並みを起こしてから、同じく毛並みに逆らい、1カ所を何度か往復させてかけるのがポイント。
特に新しいカーペットの場合には「遊び毛」が出てくるので、しばらくはよりこまめな掃除が必要です。
掃除機で取りきれなかった髪の毛などは、亀の子たわしやヘアブラシで表面を撫でると簡単に取ることができます。
そして、1ヶ月に1回くらいは拭き掃除をしましょう(図1)。
重曹を使う方法もオススメです(図2)。

●家庭用洗剤を使ったシミ取り方法
カーペットのシミには大きく分けて、ジュースやコーヒー、醤油などの「水溶性シミ」と、油や口紅、マジックなどの「油性シミ」があります。
何の汚れか分からないときは、湿ったタオルでそのシミを軽くこすってみます。
タオルに汚れが移れば「水溶性」、移らなければ「油性」です。
いずれにしてもシミを発見したら、できるだけ早く処置をすることが肝心です(図3)。

いかがだったでしょうか?
カーペットはお部屋を彩る大切なアイテムです。
日頃からお手入れやメンテナンスに手を抜かないようにしましょう。

こちらの記事もおすすめです