“ちょっと”たのしくなる
くらしのコツ
#18

花のある生活のススメ

こんにちは、Good life magazineです。

季節の変化を住まいにとりこみ、心を豊かにしてくれる花。
見慣れたはずのお部屋にも新鮮さや彩りが加わるものです。
今回は、『花のある生活のススメ』です。

インテリアと花のバランス

センスの良さが際立つ「花の飾り方」について考えてみます。

「さりげなく」が素敵

花を飾ると聞いて私たちがまず思い浮かべるのが玄関やテーブルの上。しかも来客の時などはつい、華やかにしすぎてしまいがちです。もっとさりげなく、まるでインテリアの一部のような演出で花を飾れたらどんなに素敵でしょう。場所は例えば窓のそば。太陽光にきらめいて花がとても生き生きとした表情になります。それからキッチンや洗面所などの水回りもナチュラルな印象で好感度が高いようです。また、使わないイスの上に置いたり、テーブルやチェストの上の小物にさりげなく紛れ込ませてもかわいいですね。
もちろん、お部屋のインテリアとのバランスは大切ですから、左右対称の配置や、三角形を意識した配置、見る人の目線より下へ配置するといったポイントをぜひ参考になさってください。

意外さでセンスを発揮

花を生けるためにわざわざ花瓶を用意する必要はありません。カップや空き瓶、ボウル、深皿など、ほんの少し深さがあるものなら何でもOKです。直接水を入れられないものでも内側に厚めのビニールを張ったり、オアシス(水を保水するスポンジ。フローラルフォームとも呼ぶ)をアルミ箔で包んで入れたりと、防水対策をすれば大丈夫。口の広い器に少量の花を差す場合は剣山やオアシス、ビー玉などを入れて固定させることで思い通りのアレンジができます。
また、花束のようにこんもりと飾りつけたい時には、セロテープを口に格子状に張れば均等に花が差せますし、あらかじめゴムなどで茎をしばってまとめたものをそのまま差してもいいでしょう。いずれも見えない部分やゴチャつく部分の茎や葉を思い切って取り除き、茎ばかり目立つところは花で隠すなど、すっきりと表情豊かに見せる工夫が大切です。

場所に合わせて花を生ける

花がきれいに見える基本的な飾り方をご紹介します。

360度すべての方向からきれいに見える「四方見」スタイル

【利用する花】

ラナンキュラス6本、スプレーギク2本、ピットスポラム1本

①水を含ませたオアシスをカフェオレボウル(または大きめのおわん)に入れ、手のひらで押さえつけ安定させる。 ②ラナンキュラスを10センチ前後にカットして、中央に1本挿し、これを基準とします。 ③オアシスの側面も利用し、他のラナンキュラスを前後左右にバランス良く挿しアウトラインを作ります。 ④スプレーギクを枝分かれしている根元の部分からカットし、小さめの花をつけたスプレーギクをアウトラインの足りない部分に挿します。 ⑤スプレーギクの大きめの花は中に挿します。 ⑥ピットスポラムを切り分け、オアシスが隠れるよう花と花の間を埋めていきます。
器をまわし、まんべんなく花があるように整えたらできあがりです。

正面、左右から美しく見える「三方見」スタイル

【利用する花】

スカシユリ2本、レースフラワー3本、ニューサイラン2本

①スカシユリが水を吸い上げやすいように、茎を斜めにカットし、花瓶に入る部分の葉は取り除きます。 ②花瓶の正面を決め、正面に花が多く開いているスカシュリを短く挿します。 ③つぼみが多い方のスカシユリは、「花瓶の高さの2倍~2.5倍」になるように茎をカットし挿します。 ④レースフラワー3本は、いろいろな長さにカットして、スカシユリの間を埋めていきます。 ⑤3本目のレースフラワーを寝かすように挿します。 ⑥ニューサイランを左奥から長めに、もう1本を左手前にやや短く挿してできあがりです。

ハーバリウムのすすめ

ドライフラワーやプリザードフラワーをオイルにつけて、長期間美しさが楽しめるハーバリウムをご紹介します。

ハーバリウムの作り方

【材料】

●ふた付きの空き瓶 ●中に入れる花 ●中に入れる保存用の液体 ●ピンセット

【作り方】

①【空き瓶をしっかり消毒しておく】
瓶の中にカビが発生しないように、煮沸消毒やキッチンハイターに浸すなどして消毒し、十分に乾かしましょう。
②【使用する花】
基本的にはドライフラワーやプリザードフラワーを使います。造花で作ることもできますが、やはり本物の花の色合いには劣ります。ドライフルーツの明るく鮮やかな色はアクセントに。
③【事前に素材をカットしておく】
出来上がりを想定して事前に花の長さをカットします。短い花から中にピンセットを使ってバランスよく配置します。
④【オイルを選ぶ】
■きれいに長期保存できる専用オイルを使う。 ■コスパに優れ手に入りやすいベビーオイルを使う。若干の色落ちがあり、長期保存には向かない欠点があります。 ■流動パラフィンも代用品として使われます。コスパは高く、若干の色落ちもあります。

いかがだったでしょうか?
花を飾るというのは手間がかかる分だけ心を豊かにしてくれます。
心にゆとりのある生活をおくりましょう。

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