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くらしのコツ
#15

火災への備えと対処法!

こんにちは、Good life magazineです。

意外と知られていませんが、これからの季節は特に火災が発生しやすい季節です。
2019年の消防統計によると2月、3月、4月が1年を通して最も火災が発生しています。 空気の乾燥により、9月と比べると約2倍の火災が発生しています。
今回は、『火災予防と火災が起きたときの対処法』についてです。

命を守る大事なポイント

火災の原因や予防法をご紹介します。

特に注意すべきポイント

①寝たばこは、絶対やめましょう。 ②ストーブの周りに燃えやすいものを置かないこと。 ③ガスコンロのそばを離れるときは、必ず火を消しましょう。 ④コンセントのほこりはこまめに拭き取りましょう。

電気系統からの出火

■意外と多い冷蔵庫からの出火
冷蔵庫からの出火原因としては、コンセントにホコリ・湿気が付着してトラッキング現象により発熱し出火。
冷蔵庫の裏側にある隙間からゴキブリが侵入し、その死骸や糞尿が内部機械に付着して、スパーク(火花)が発生し出火。
また、ねずみが冷蔵庫の配線被覆をかじって出火などがあります。

[冷蔵庫の出火を防ぐには、掃除が第一]
冷蔵庫の掃除のコツは、最下部にあるグリル部を取り外し、掃除機の吸い込み口を差し入れ、ゴミやホコリを吸い込みます。
しかし一番いい方法は、冷蔵庫を動かし、底部や背面をきちんと清掃し、コンセントにホコリが付着していないか、コードが踏みつけられていないかなどを、確認することをおすすめします。

■電気コードの出火はなぜ起きる?
電気コードなどの電線に許容電流以上の電流を流すと、電線が異常に発熱します。
この状態で使い続けると、被覆のビニールが徐々に経年劣化し、ついにはショートし火災に至ります。
しかし、コードの許容能力を少しぐらい超えていても、コードが外気に触れている場合は、放熱するため温度上昇が少なく、通常ではショートや火災まで至りにくいと考えられています。

[ちょっとの注意で、火災は防げます]
特に注意すべきことは、カーペットの下にコードを置かないこと。
ひとつの延長コードに多くのプラグを差し込まないこと(たこ足配線)。
コードを束ねて使わないことなど、熱がこもらない状態にすることです。
また、電気コードを電気機器や家具の下敷きにしたり、足で踏みつけられやすい場所に通したりすると、電線被覆に傷がついてショートしたり、電線自体が発熱する可能性があるので、要注意です。

4つの対策

①逃げ遅れをふせぐために、住宅用火災警報器を設置。
※消防法の改正により、全国一律に住宅用火災警報器などの設置が義務付けられています。
②燃えやすい寝具や衣類は、防炎製品を使用。 ③火を小さいうちに消すために、住宅用消火器等を備えましょう。 ④お年寄りや身体の不自由な人を守るために、隣近所の協力体制をつくりましょう。

火災が起きてしまったら

実際に火災が起きてしまった場合に備え、対処法をしっかりと覚えましょう。

逃げ方

■逃げる時は必ずドアを閉めましょう。
自分の部屋で火事が起こり、火が天井までまわったら、自分で消すのは諦めてすみやかに避難。逃げる時はしっかりとドアを閉めて空気を遮断しましょう。火事の進行を抑えます。
■一番怖いのは煙。這うように逃げて。
火事での死亡原因の多くは、煙を吸い込んだことによる窒息です。
煙の中では姿勢を低くし避難しましょう。
周囲に布地があれば、鼻と口を押さえて煙を吸い込まないようにしましょう。
昔から言われている濡れハンカチは通気抵抗の観点から現在は推奨されていません。 一番良いのは気道熱傷を防ぐ効果が期待できる濡れタオルですが、状況を考え避難を優先しましょう。
■消化器の基本的な使い方
消火器を使い、自分で消せるのは「天井に燃え広がる前まで」です。

初期消火のコツ

【衣類の場合】
衣類に火がついた場合は、床に転げまわって消化しましょう。
髪の毛は、ぬれたタオルなどをかぶって。化繊はNGです。

【ふとんの場合】
中の火種が完全に消えるまで、やりすぎと思うくらい水をかけ完全に消化しましょう。

【電化製品の場合】
むやみに水をかけると感電の恐れがあります。
まずはコンセントを抜きブレーカーを落としてから、消化器や水で消化しましょう。

【油の場合】
水は絶対に避けましょう。
最初にガスの元栓を閉めてから、ぬらしたタオルやシーツを鍋にかぶせて、酸素を遮断しましょう。

【カーテンの場合】
レールから引きちぎり、天井から遠ざけましょう。その後、足で踏んだり水をかけて消化。自分の衣類に燃え移らないように要注意。

しっかりと予防をしていても、火災が起きてしまうこともあります。
その際、あせらずしっかりと対処法を実践できるように、日頃から火災が起きたときに自分が何をするべきか、どう動くべきかを想定しておきましょう。

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