“ちょっと”たのしくなる
くらしのコツ
#48

住まいの顔!

こんにちは、Good life magazineです。

来客対応などで、一番人に見られやすい玄関。
なのに、人の出入りが多く、気がつけばゴチャゴチャとしていませんか?
今回は、住まいの顔とも言える『玄関』についてです。

素敵な玄関の演出方法

一般的に、第一印象で上質感を与える要素のひとつが「空間の広さ」。
しかしマンションの玄関などは面積が限られている場合がほとんどです。
今回はそのような面積が限られた玄関の演出方法を考えてみましょう。

奥行きを演出して玄関を広く見せる

例えば直線廊下の場合、突き当たりの壁に額や照明を配置したり、奥のリビングドアの袖に花瓶やインテリアを置いたりすると、視線が奥行きへ誘導され、玄関の意識面積が伸びて空間を広く感じさせることができます。
この手法は玄関を入ってすぐ壁で折れるかたちで部屋に続く場合でも同様。
目の前の壁に印象の強い大きな額などは掛けず、奥行きのあるほうへ連続した小さな額を配置してみたり、立ち位置から見えるぎりぎりの所へ花瓶やインテリアを置いて視線を誘い込み、意識面積に広がりをもたせる等工夫すると玄関を広く見せることができます。

すっきり、さりげなく質の良いものを

奥行きへの誘い込み演出の場合、逆に大切なのは玄関に入ってすぐの空間。
下駄箱の上や正面スペースが何も無しでは寂しすぎます。
ただここで注意したいのは、前述したように印象を手前で止めないこと。
奥行きの演出とのバランスを考えた大きさや印象を心掛けることが大切です。
鏡の前に花や絵を置いて立体感を出したり、かすかな光や香りを使った演出も有効ですが、いずれも「さりげなさ」をポイントにすることで奥行きとの融合、一体感が生まれます。
できるだけ物を置かずに質の良いインテリアや花など、わが家らしさを演出する逸品をさりげなく置くとセンス良く見えます。
玄関には靴や傘立て、スリッパ、シューケア用品など意外と物が多くゴチャゴチャしがち。
すっきり収納できないときは、インテリアと色やデザインを揃えると統一感が出て見た目にもきれいです。

玄関のすっきり術

玄関は出入りをする場であると同時に、クローゼットスペースであり、お客様とのコミュニケーションの場でもあります。
そしてなによりその家の第一印象が決まる大切な場所、ちょっとの工夫で素敵にセンスアップしましょう。

整理整頓の基本

マンションの玄関スペースはどうしても広さが限られ、暗くなりがちなのが難点です。
最近では容量のある収納庫を作りつけ、スペースが有効活用できるマンションも多くなりましたが、それでも気がつくと靴や小物で雑然としているという事態に陥りがち。
そうならないために、たとえば普段使わない靴は箱に入れて押し入れに収納するなど『靴=玄関という発想を転換すること』も必要です。
限られたスペースだからこそ縦の空間を活用しましょう。

脱ぎ散らかした靴をすっきりと

【同じ収納ボックスでスッキリとした統一感】
下駄箱の横に入りきらない靴の箱を積んでいる人を見かけます。
同じ色や同じシリーズの収納ボックスに統一するだけで、玄関が整然とすっきり見えます。
靴を密閉容器に入れる場合は、十分に手入れをした後、吸湿剤を入れることをおすすめします。

【シューズラックで靴の一時避難場所を】
すぐに下駄箱に片付けず、1日履いた靴をたたきに並べていると玄関はすぐに靴だらけになってしまいます。
スペースに余裕がある場合、靴の一時避難場所としてシューズラックを活用してみましょう。
スタイリッシュな床置きシューズラックなど玄関がすっきり見えます。

家族の小物の定位置を決める

【移動可能な家具で収納スペースを確保】
玄関には、鍵や郵便物など細かい物が散乱しています。
それらの定位置として、壁に立てかけられ移動も簡単なシェルフ(本や小物などを収納したり飾ったりする棚)は場所を取らずに便利です。
また、家族が必ず通る玄関はメッセージセンターとしても有効。
ボードを置いて連絡などにも役立てたいものです。

【自由設計が可能なボックス型収納】
狭い空間におすすめなのが、積み木のようなボックス型収納です。
横に並べたり上に積んだり、玄関のスペースに応じて自由に設計できます。
子どもの遊具など、玄関が雑然としてしまうものを収納するのに便利です。

お客様のための空間を作る

【来客が自由に使えるベンチは大活躍】
ベンチはイスとしてだけでなくチェストとしても使うことができ、お客様が自由に使える空間として重宝します。
ベンチを置くスペースがない場合はスツール(背もたれや肘掛けのないイス)を置くだけでも効果的です。
お客様が来る時だけ、室内から移動させるのも良いでしょう。

【オシャレなコートハンガーが便利】
来客の際、玄関にコートハンガーがあると便利です。
玄関の邪魔にならないように、床面積が小さくて、圧迫感のないデザインのものがベストですが、床面積が広くても足の部分が空洞ならセンスよく小物の収納に活用できます。

玄関に清潔感を

住まいの顔には清潔感も大切です。

明るく清潔感のある空間に

白い壁には空間を広く見せる視覚効果があり、玄関マットなどの色を白で統一するのも明るさと清潔感にプラス効果があります。
そこにポイントとして絵や小物を飾るなどすれば、コーディネートにも失敗がありません。
とはいえ、清潔感の決めてはやはり掃除。
たたきはゴミを掃除機で吸い取ってから水拭きするか、濡らした新聞紙をちぎって玄関にまき、新聞紙ごとほうきで掃き集めます。
靴箱の中も基本は水拭きですが、カビが生えやすいので掃除のあとはよく乾燥させましょう。
そして、玄関の気になる臭いには竹炭がオススメ。
靴箱の中に10センチくらいのものを5・6本おくといいようです。
明るくきれいな玄関で、気持ちよく人を招きたいものですね。

どれだけオシャレなお部屋でも、玄関がダメだと印象は最悪に…。
手を抜きがちな場所だけに、キチンとするだけで住まい全体の印象がアップします。
是非、一度見直してみましょう。

こちらの記事もおすすめです