極小エリアマガジン
春日市原町2丁目
#24
Interview
「住みやすさ全国トップクラス!子育て世帯が語る春日市原町の魅力。」
『Yummy!mekong(ヤミーメコン)』オーナー・脇川恒一さん

住みやすさ全国トップクラス!子育て世帯が語る春日市原町の魅力。

天神・博多から列車で10〜15分、車で30分弱。福岡県中西部に位置する春日市は、福岡への移住希望者がこぞって候補に挙げる人気エリアだ。その中でも行政機関や公共施設がぎゅっと集まる原町は、「子供がすくすく成長し、安心して子育てできるまち」と評価が高い。果たしてその理由とは…?プライベートでは二児の父であるアジア料理専門店『Yummy!mekong(ヤミーメコン)』のオーナー・脇川恒一さんから、原町の住みやすさの背景を聞いてみよう。

地域ぐるみで子供の成長を支援。温和なコミュニティーも居心地良し!

昨年6月に春日市原町にオープンしたアジア料理専門店『ヤミーメコン』。オーナーの脇川さんは10年ほど前から奥様の地元である春日市に暮らし、奥様と二人三脚でお店を切り盛りしている。

住宅街に溶け込むように佇む『ヤミーメコン』

春日市といえば、2020年秋に発表された働く世代を対象とした調査「シティブランド・ランキング」で、住みよいまちとして全国8位に選ばれた注目エリア。また、春日市の学校の学力も全国上位(全国学力・学習状況調査結果より)!住民が口を揃えて「子育てがしやすい」と語るように、ファミリー層に圧倒的な人気を集めている。

「以前は福岡市内に住んでいましたが、子供が大きくなるにつれて子育てしやすい環境を求めるようになったんです。それで10年前に妻の地元・春日市に引っ越すことにしました。原町の学区である春日市立春日東小・中学校は、春日市の中でも特に評判がよくて、子育て世帯の支持が厚いとか。近くの幼稚園も人気で、ヤングファミリー層も“住みたい地域”に原町近辺を選んでいるようですよ」

春日東小学校と春日東中学校は同じ敷地内に建つ

春日東小学校は2008年にコミュニティ・スクールの指定を受け、「地域を愛し、心豊かでたくましい子の育成」を目指し、学校・家庭・地域の三者が連携しながら子供を育てる仕組みを築いている。学校行事においても地域住民がボランティアなどで積極的に参加するなど、アットホームなふれあいが交わされている。

「引っ越してきた当時は僕自身、学区のことや地域の特性の良さに気づいておらず、『どうしてみんな、わざわざここへ引っ越してくるのだろう?』と思っていました(笑)。けれど手厚い教育体制や円満なコミュニティー、JRと西鉄のWアクセスが可能な立地、また図書館や市民プール、公園や病院が近くにあり老若男女が暮らしやすい周辺環境であることを体感したことで、エリアの人気の理由がわかりましたね」

「昨年店を開き、コロナ禍でなかなか活発に人付き合いがしづらいですが、そんな状況下でも散歩中のおじいちゃんが声をかけてくれたり、庭で水やりをしている方と立ち話をしたり、うちの厨房の窓からニコッと顔を覗かせるご近所さんがいたり、ちょっとした瞬間に人の温かさを感じます。この近辺は一軒家が多いですが、通りの向こうには賃貸マンションが建ち、昔から住んでいる人と新たに住み始める人がバランス良く混ざり合っていると感じます。すごく住みやすいまちですね」

さまざまな公共施設が大集合!コロナ禍を経て再確認した原町の魅力。

原町の大部分は春日公園と航空自衛隊春日基地で占められ、さらに春日警察署や春日市役所、複合施設『CloverPlaza(クローバープラザ)』、JR春日駅も原町内に建ち、春日市の中核を担うスポットが集中している。「市役所での手続きや住民票が必要な場合も、すぐ近くにあるから便利ですね。クローバープラザでは幼稚園の運動会、習い事の発表会、親子イベントなどが行われ、春日市の成人式もここで開かれますよ」と脇川さん。

JR春日駅の隣に建つ『クローバープラザ』。この奥に市役所と警察署が並ぶ

『クローバープラザ』とは、総合福祉・男女共同参画・人権啓発の3つのセンターで構成された福岡県立複合型文化・スポーツ施設のこと。式典やイベント以外にも各種研修・セミナーが行われ、トレーニングルームやプールなど一般利用ができる施設を併設。グラウンドや体育館ではさまざまな大会が開催される。

ところで、県道31号福岡筑紫野線(通称5号線)で目にする航空自衛隊基地と、近隣住民は何か接点があるのだろうか。

県道沿いから見える航空自衛隊基地の展示機

「自衛隊春日基地では毎年夏祭りが行われていて(※2020・2021年は新型コロナウイルス感染拡大防止のため中止)、浴衣姿の子供たちもたくさん集まり、家族連れで賑わいます。食べ物やゲームの出店が並び、ステージでは盆踊りが行われ、イベント盛りだくさんの楽しい一日が繰り広げられるんですよ」

主要道路としては「春日大通り」こと、県道31号福岡筑紫野線が通っている。交通量の多いこの通りには大型店やチェーン店、コンビニなどが建ち並ぶが、その中に『そば処 武蔵』という地元の蕎麦屋があり、週末は遠方客も訪れ行列を作るほどの人気ぶり!『ヤミーメコン』を含め、店主の顔が伺える個人経営の飲食店はこの界隈では貴重であり、地元客に親しまれる地域の代表格とも言える。

昭和47年創業の『そば処 武蔵』。とろみのある「武蔵そば」が看板メニュー

「コロナ禍を通して、まちの魅力について改めて気づいたことがあるんです。それは、天神・博多の繁華街にも自然豊かな郊外にも、どこかへ行かずとも生活圏内で十分事足りるということ。必要なものは近場でほぼ手に入りますし、気分転換したい時も徒歩圏内に息抜きスポットがたくさんあります。緊急事態宣言下で外出自粛が続いた時に不自由さやストレスを感じることなく快適に過ごせたので、これって素晴らしいことだなと感じました」

充実の設備環境と緑が溢れる『春日公園』は、徒歩圏内のオアシス!

地域を代表するスポットといえば、やはり『春日公園』だろう。原町のみならず春日市、ひいては大野城市周辺の人々にとっても馴染みのある大きな公園だ。そういった市民の憩いの場が原町にあるということは、この地域の住民にとって誇りであり特権でもある。今回のインタビューで脇川さんも、お気に入りスポットに春日公園を真っ先にあげた。

「春日公園はとても広いです。さまざまな樹木に囲まれ、青々とした芝生が広がり、朝は深呼吸したくなるほど気持ちが良くて、夕暮れ時は移り変わる空色をずっと眺め続けたいほど美しい。どの時間帯に訪れても心癒される情景があり、いろんな楽しみ方ができます。ぐるっと一周するとわかりますが、幅広い方々が思い思いの時間を過ごしていますよ。まさに地域みんなの憩いの場ですね!」

外周の散策道はウォーキング・ランニング、芝生広場はフリスビーやピクニックを楽しむ人の姿が見られ、簡易式テントを持ち込んでゆっくり寛ぐファミリーもあちらこちらに。

カラフルな遊具が並ぶ「児童コーナー」、イベントや子供向け教室が行われる「パークステーション」、スケートボート・インラインスケート専用の「スケートパーク」、散策が楽しい「自然風庭園」など、さまざまな設備が充実しているので小さい子供も安心して遊ぶことができる。

「芝生広場の周りは春になると桜の名所となり、圧巻の景色です!花見シーズンは多くの見物客が訪れるのですが、原町住民は徒歩5〜10分で行けるので車いらず。駐車場の空車待ちをすることなく自由に行き来できて、それこそ住民の特権ですね!」

大雨の際は調整池として活用される芝生広場。春になると周囲の桜が満開に!

スポーツゾーンにあるテニスコートはコート数が豊富。学校のクラブ、地域サークル、その他のレッスンなどで利用され、連日練習や試合が繰り広げられている。また大きな野球場に加え球技場もあり、観戦席・掲示板・照明設備もばっちり完備。その近くに筋トレができる健康遊具のコーナーがあり、脇川さん曰く「散歩がてらここでストレッチするのが好きですね」と笑みを浮かべる。

「公園の中央に大きな噴水広場があるのですが、娘が『噴水を真上から見ると県花の“梅”の形になっとーとよ!』と教えてくれました。噴水の周りでは小学生が自転車やブレードボードに乗って遊んでいますよ。そういえば、ここで子供の一輪車の練習を手伝った思い出がありますね、あぁ懐かしいなぁ…!」

脇川さんがお気に入りスポットとして春日公園をあげたように、この近辺に住む人もきっと同じように答えるだろう。毎日散歩しに訪れる人、休日に羽を広げに訪れる人、一人で気ままに、はたまた家族、友人、恋人と…。いろんな人がいろんなシチュエーションで春日公園に足を運び、遊んだり、語らったり、青春の汗を流したり、その時々のかけがえのない思い出を幾重にも刻んでいる。最寄りの公園が多様性に満ちた素晴らしい公園で、徒歩圏内に暮らす原町の住人がなんとも羨ましい。

もちろん、春日公園だけじゃない。「市民プールやトレーニングジム、図書館、コーヒーショップなど気分転換できるスポットが点在するから地域内でオン・オフの切り替えがしやすい」と脇川さんは語る。公共施設が集中することでの利便性、地域一体となり取り組まれる教育とコミュニティー、そして清々しさに溢れた周辺環境。働き盛りの人や子育て世帯、セカンドライフを謳歌する人など、多くの人々がこの地に惹かれる理由はこうした地域柄にあるのだなと、深く納得できた。

Recommend Spot in Kasuga

30ヘクタールの大スケール!一日中楽しめる緑溢れる県営公園

■福岡県営春日公園
住所:春日市原町3-1-4
施設利用時間:9:00〜21:00
https://kasugapark.com

広大な敷地に、野球場・球技場・テニスコートなどを完備したスポーツゾーンと、梅の花をかたどった大噴水広場を配したセンターゾーン、自然風庭園・野外音楽堂・児童コーナーといった家族みんなで楽しめるレクリエーションゾーンが広がる。1.6キロメートルの散策道はジョギングコースとしても人気。園内で工作教室や親子教室などのイベントも行われ、毎年10月には地域行事「春日あんどん祭り」が開かれる。

I’m Here
Yummy!mekong(ヤミーメコン)

住所:春日市原町2-83
TEL:092-558-1108
営業時間:11:30~14:00、18:00〜21:30(L.O.21:00)
※テイクアウトは前日までの予約優先、11:00〜18:00の受け渡し
※コロナ禍の営業時間短縮要請に伴い8月29日まで21時閉店予定。変動の可能性もあるため、事前にSNSや電話でご確認ください
定休日:日・月曜、木曜のディナータイム
https://www.instagram.com/yummymekong/

タイ料理専門店や定食店で長年培った料理人経験をもとに、素材の仕込みから味付けまでこだわりを尽くしたアジア料理を提供。天神・博多に行かずとも本格料理をしっかり味わうことができ、五感を通した異国気分を楽しめるとご近所さんにも好評。その噂が口コミで広がり、最近は福岡市内からもグルメな人々が駆けつける人気店に!自家製のカオマンガイやグリーンカレー、ガパオライスはテイクアウト可能。キレのある辛さと酸味、シャキシャキの食感、フレッシュな香りがクセになるソムタム(青パパイヤのタイ式サラダ)もおすすめ!

〜 エリア紹介:春日市原町 〜

福岡県中西部の筑紫地域に位置し、西鉄春日原駅・JR春日駅を中心に発展を遂げた春日市東部にある地域。福岡市の中心市街地まで約10kmの距離で、JR・西鉄・新幹線のトリプルアクセスも可能とあって通勤・通学にも便利なベッドタウン。県道31号線から西側の1・2丁目は一軒家やアパートなどの住宅地、県道31号線から東側の3丁目にはJR春日駅や春日市役所、春日警察署、春日公園など公共施設が集合する。小中学校も近隣に多数集まり、子供向けのスポーツ・文化活動が盛んで子育て世帯に人気のエリア。

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